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百武日記

自信がない人が自信を持って生きるためにはどうすればよいか。日々考えたこと、学んだことを記録し、自分の武器にする。

困っている人は、即、助ける 「その島のひとたちは、ひとの話をきかない-精神科医、「自殺希少地域」を行く-(森川すいめい)」

著者が自殺希少地域を訪れていたとき、宿がコテージだったため、

食べ物は自分達で用意しなければならなかった。

著者たちは役場近くにあったコンビニに向かった。

宿と役場は、そんなに遠くなかったのでゆっくりと歩いた。

しかし、コンビニに着くと愕然としてしまった。

コンビニだから遅くまで開いていると思い込んでいたが、

なんと夕方に閉まっていたのだ。

途方に暮れていたところ、若い男性2人が小さな会社から出てきた。

彼らに食べ物屋がないかを聞いたら、いくつか考えてくれて、

お好み焼き屋がよいということになった。

 

彼らは「お好み焼き屋でよかったら乗ってきな」と言った。

このとき、男性たちは著者達に「乗ってく?」と聞かなかったから

素直に行為に応じることが出来たと著者はいう。

もしも「乗っていく?」と聞かれたら、

乗せてもらえるのは助かるけど、本当は迷惑に思ってるのでは、と

気兼ねをしてしまっていただろう。

 

人の支援をするときに、上手な支援者と、もう一歩工夫がいる支援者がいる。

上手な支援者は困っている相手に対して、

「どうしますか?」と相手の言葉による返事に答えをゆだねるようにはしない。

「こういうのがいいと思うんだけど」と言ってくる。

相手がNOと言えば、その気持ちを汲みとって別の提案を考える。

助けようとする人が助かるまで、とことん対話をして付き合う。

その際に意思決定を相手に任せない。

本気で助けようと思うからすばらしい計画を立てる。

そういう態度を支援を受ける側も感じるから

「あなたの言うとおりでいいよ」となる。

 

あまり支援に慣れていない支援者は、「どうしますか?」と聞いてしまう。

もちろん聞かなければならないことはあるにせよ、

「どうしますか?」と聞かれると、支援を受ける側は躊躇してしまう。

現実的には助けが必要だが、相手に迷惑をかけてまで助かりたいと思わない。

 

だからこそ、支援を受けることは正当なことだと堂々と伝えなければならない。

互いに助け合うのが当たり前だと堂々と伝えなければならない。

それでも嫌だというならば、それは本人の本当の意思だ。

そのときは別の提案を考えれば良い。

対話をそこで終えるのではなく、対話を続けるのだ。

 

その根底にあるのは「助けたいから助ける」という気持ちだ。

助けたいから助ける。

助けたいから相手のことをよく考える。

助けたいから助けられるまで相手と対話を続ける。

助けたいという気持ちがあるからこそ、

「どうする?」とは聞かない。

「あれを持っていけ」「車に乗っていけ」「~に聞いてみるよ」・・

助けたいなら「~しよう」と言い切るのである。

言い切ることで「これは相手にとって良いことだ」という自信が伝わるのだろう。

そうなれば助けられるほうも安心して助けられる。

 

もちろん、相手との信頼関係がなければ押し付けになってしまう。

相手を助けたいという気持ちと、相手のことを思いやる気持ちがあったうえで

成立するやり方だ。

それは、助ける前に考えて動き出すのをためらっていてはできない。

助けることがこの人にとっていいことなのかなあ・・と悩んでいないで、

困っている人がいたら、即、助ける。

自分がしたいから助ける。

そうすることで自信につながるかもしれない。

 

本日の武器「困っている人がいたら、即、助ける」