順序を変える 「営業マンは理系思考で売りなさい(菊原智明)」
「8・8・8・8・8」の「・」の部分に【+、-、×、÷】を当てはめて、
解を最大にするというクイズがある。
正解は「8×8+8-8÷8=71」であるが、
この「×」と「÷」の順番を逆にすると
「8÷8+8-8×8=マイナス53」になってしまう。
順序を一つ入れ替えただけで、結果が大きく違ってくる。
これは日常生活でも当てはまる。
甘いものを食後に食べると血糖値を過剰にあげてしまうし、カロリーオーバーになる。
しかし、甘いものを30分前に食べると、下がった血糖値を適度に上げられるし、
お腹を空かせてドカ食いすることもなくなる。
営業活動においても「前か後か」の順序で大きく結果は変わる。
打ち合わせを2度3度と重ねてから契約を取る場合、
次回のアポイントが取れるかどうかが非常に重要である。
「検討して、またこちらからご連絡します」と
アポイントをとらずに別れてしまえば、その後いくら電話をかけても
アポイントをとることは難しくなってしまう。
著者は商談している時から次回のアポイントが気になり、
「何としても次のアポイントをとらないと!」と考えながら商談に臨んでいた。
しかし、気合を入れれば入れるほど拒絶され、逃げられてしまう。
ところが「今日はこれからお客様のご要望を聞かせていただきます。
ご要望を形にするのに、3,4日かかるのですが、
1週間後の同じ時間はいかがでしょうか」と、次回のアポイントの確認を
商談前にするように変えたところ、いとも簡単にアポが取れるようになった。
次回の約束を先に決めたことで精神的にも落ち着き、商談がうまくいくようになった。
「アポイントは商談前に取るもの」と決めつけずに、
順序を変えただけでうまくいくこともある。
「こういう風にやるものだ」と認識しているものがうまくいかないとき、
順序を変えてみてはどうだろうか。
相手のためにもなり、自分にとっても心が落ち着くのであれば、
結果もきっとうまくいくだろう。
そうすることで自信につながるかもしれない。
本日の武器「順序を変えてみる」