百武日記

自信がない人が自信を持って生きるためにはどうすればよいか。日々考えたこと、学んだことを記録し、自分の武器にする。

ストレスでリラックスする実験 「トークいらずの営業術 (Daigo)」

2013年のTEDにて、スタンフォード大学の心理学者、ケリーマクゴニガルが

ある有名なプレゼンテーションを行った。

それは「ストレスを友達にする方法」というもので、それによると

ストレスはそれ自体が有害なのではなく、

「ストレスは体に悪い」と思うことが有害である、とのことだった。

 

これは「社会的ストレステスト」という実験で証明されている。

被験者は厳しい目つきの審査員がため息をつく中でスピーチをさせられたり、

急かしたり遮ったりする試験官の前で暗算をさせられたりと、

あらゆるシチュエーションでプレッシャーをかけられる。

すると当然心拍数は高まり、呼吸が速くなるというストレス特有の症状が表れる。

 

しかし、実は被験者の半分は、心拍は速くなっても血管はリラックスした状態だった。

彼らは「心拍や呼吸が速くなると、脳に血液が行くようになる。ストレス反応は成績を

上げるのに役に立つ」と教えられていたのだ。

 

この実験が示すのは、たとえ大きなプレッシャーがかかっても、

それを「ストレス」ではなく「自分を成長させるもの」と思うことで、

ストレスを良いものに変換できる、ということだ。

ストレスは悪いもので、解消するべきものという考えは思い込みに過ぎない。

 

プラス思考とかいって、何でもプラスに解釈する考え方は珍しくない。

そして行き過ぎたプラス思考は、単なる現実逃避にもなりかねないと思う。

だが、適度なプラス思考も悪くないのではないか。

 

起きてしまったことはもう戻らない。

やらかしてしまったことは今更どうしようもない。

我々にできることは、そこからどんな教訓を得られるか考えることだ。

そして次の機会にはもっとうまくやれるようにすることだ。

現実的に次につながる教訓さえ得られれば、

「あのとき経験しておいてよかった」といえる日が来るかもしれない。

そんな経験を繰り返すうちに、

ストレスのかかる状況を、成長するチャンスと捉えられたら、

自信につながるかもしれない。

 

本日の武器「せめて次に繋がる教訓を得る」