プロになるということは 「個性を捨てろ!型にはまれ!(三田紀房)」
漫画家や作家を目指す人の中には、なかなか素直に人の言うことを聞けない人が
たくさんいるという。特に、これからプロを目指す人の中にこの手のタイプは多い。
具体的には、編集者からの「ここの部分を書きなおしてほしい」という要請を
受け付けないのだそうだ。
たしかに作者としては「そこを変えたら前後の整合性がとれない」とか、
「この台詞があるからこそ、次のシーンが活きるんだ」といった、
作者にしかわからないような思い入れはあるかもしれない。
しかし、編集者はプロである。
そのプロが「直すべきだ」と言っているのであれば、
素直に従ったほうがよいと著者は言う。
どこかを修正することで「自分の個性が消えてしまう」と言うのは話にならない。
それで消えてしまうような個性なんて大したことないのだ。
こだわりは大事ではあるが、作品を評価するのは読者である。
読み手に伝わらなければ意味がないのだ。
自分だけのこだわりにとらわれると、客観的な判断ができなくなる。
大企業の経営者でも、コンサルタントを雇うことはある。
世界的に有名なミュージシャンでも、プロデューサーを雇うこともある。
どんなに優秀な人でも、自分だけで作品を作ろうとすると
独りよがりになりかねない。
だからこそ第3者からの客観的な意見は貴重だし、
仕事ができる人ほどその意見を参考にする。
自分だけが何かにこだわっていたとしたら、
それは必要なものではないかもしれない。
素直に人の意見を取り入れる。
客観的に考えてどうか?を大切にする。
そうすることで自信につながるかもしれない。
本日の武器「素直に人のいうことをきいてみる」