サービは坂道発進 「あなたのサービスが伝説になる(中谷彰宏)」
サービスは坂道発進のようなものだと著者は言う。
道に例えるなら、お客様はまっ平らな道にいるのではない。
お客様は坂道にいる。
常にアクセルを踏んでおかないと下がってしまう。
サービスでは「もう少し様子を見てみよう」という態度では
坂道にいるのにアクセルを踏んでないようなものだ。
何もしなければ、そのまま下に下がって後ろの車にぶつかってしまう。
販売業で、売り込むとお客様が嫌がるからといって
ずっと様子を見ている販売員がいる。
確かに、ちょっと見に来ただけなのに
しつこく売り込まれるのは嫌なものだ。
かといって、ずっと様子を見るだけではお客様はそのまま帰ってしまう。
ウインドウショッピング風のお客様でも、
荷物を入れる箱を持ってきて、
「よろしければお荷物こちらへどうぞ」と言ったり、
「何かお探しのものはございますか?」と言ったり、
「只今セール中で全品20%offになります」と言ったり、
何か一言だけ声掛けすることはできるはずだ。
もしかしたらそれがきっかけで商談が進むかもしれない。
過剰に声掛けするのはダメだが、
少しでも何かできることをやっておけば次につながる可能性はある。
何もしなければ、「特に面白みのない店」と思われて終わりだ。
ゼロどころかマイナスである。
具体的に行動しなければ、現状維持すらできない。
様子見とは、じっとすることではなく、
実際はバックしていると考えたほうがよい。
「今はその時期じゃない」としても、
その時期じゃない今だからできることをやる。
当然サービスに限った話ではない。
焦って行き過ぎた行動をするのは問題だが、
慎重になりすぎて行動しないのも問題なのだ。
私達は常に坂道を登っている。
何もしなければ後退してしまう。
そう考えることで自信につながるかもしれない。
本日の武器「何かしないとマイナスになるだけ」