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百武日記

自信がない人が自信を持って生きるためにはどうすればよいか。日々考えたこと、学んだことを記録し、自分の武器にする。

我欲を捨てるというけれど 「人間を磨く 人間関係が好転するこころの技法(田坂広志)」

多くの古典には「我欲を捨てる」「私心を去る」ということが書いてある。

こういった言葉を表面的に受け止めて、

自分の中の「我欲」や「私心」といった「小さなエゴ」を否定し、

捨て去ろうとするのはよくない、と著者は言う。

 

そうした小さなエゴを捨て去ったと思っても、

実は捨てきれないものだ。

ただ抑えこんで表面に出ないようにしているだけなので、

必ず心の奥底で小さなエゴは動き出す。

 

ただ抑圧しているだけなのに「自分は我欲を捨てた」と思い込んで、

今度は周りの人に「我欲を捨てるべし」「私心を去るべし」と

語りだすと、いつのまにか心のなかに「私は我欲を捨てた人間だ」という

自己幻想が生まれてくる。

そうした幻想に寄っていると、必ず「小さなエゴ」が忍び寄る。

つまり、周りから「あの人は我欲を捨てた人間だ」と思われたい、

自分を立派な人間だと思われたいという小さなエゴに囚われれることになる。

 

結局「小さなエゴ」というものは、捨て去ることも消し去ることもできない。

では、対処するにはどうすればいいのか?

それは、「ただ、静かに見つめること」である。

例えば、自分の心の中に、誰かに対する「嫉妬心」が生まれてきたとする。

そのときは、「心の中で嫉妬している・・」と静かに見つめることだ。

 

この時に大事なのは「静かに」見つめることだ。

「こんな嫉妬心は持ってはいけない」と否定するのでもなく、

「この嫉妬心が自分のバネになる」と肯定するのでもなく、

「心のなかで嫉妬心が動いてる・・」と静かに見つめることだ。

 

静かに見つめるためには、心に中にもう一人の自分を立てなければならない。

エゴが出ている自分を、もう一人の自分が見つめる。

そうすることで、客観的になれるし、

ありのままの自分を受け入れることができる。

認めたくない自分が出たとしても、それを無理に否定せずに

もうひとりの自分が静かに見つめる。

そうすることで自信につながるかもしれない。

 

本日の自分「自分を静かに見つめる」