人生が嫌なこと続きだとしたら 「ダメな自分を救う本(石井裕之)」
たとえば、誰も見てないことを確認して道端にゴミをポイ捨てしたとする。
そのとき自分の潜在意識はこう考える。
「自分は人が見てないと悪いこともしてしまう人間なんだ。
じゃあそんな自分にふさわしい出来事を引き寄せよう。
まずは同じようなずるい手口で金を騙し取られるようにしようか」
そして、潜在意識はそれを実現させる出来事に自分を促す。
たまたまかかってきた悪徳業者に金を騙し取られるハメになる。
まるで子供向けの話のように思えるが、
潜在意識を研究してきた著者は、これは真実であるという。
「誰も見てなくても神様が見ている」とよく言うが、
神様だろうが、お天道さまだろうが、宇宙エネルギーだろうが、
潜在意識だろうが、呼び方が違うだけで全ては同じである。
潜在意識のようなものが、本当に人生に影響を与えている。
もし、自分の人生に嫌なことばかり起きていたとしたら、
自分の行動が、「嫌なことが起きるのにふさわしい自分」を
潜在意識に作らせているかもしれない。
ズルいことをしたら、ズルいことをする自分にふさわしいことが起きる。
何かに怯えていたら、怯えている自分にふさわしいことが起きる。
人に親切にすれば、親切な自分にふさわしいことが起きるのだ。
ここでのポイントは、潜在意識は言葉よりも「行動」に影響されるということだ。
ある人が平社員から急に課長になったとき、
最初は「課長!」と呼ばれてもしっくりとこない。
ところが無理にでも課長として振る舞って行動していると、
次第にその人は課長らしくなってくる。
これも、日々の行動が潜在意識に暗示をかけているから起こることだ。
課長として行動していれば、課長にふさわしい自分になろうとする。
だから「目標が実現したら○○しよう」と考えるよりも、
「目標が実現したつもりになって○○しよう」と考えるほうがうまくいく。
「ダイエットに成功したらパーティーに積極的に参加しよう」ではなく、
ダイエットに成功してないうちからパーティーに積極的に参加する。
そうすると、パーティーに参加している自分にふさわしいように
潜在意識はダイエットを成功させる。
もちろん、「目標が実現したつもりになって○○しよう」といっても
すぐにはできないこともある。
「成功したら六本木ヒルズにオフィスを構えよう」と思っても
現状では経済的に無理だとする。
そのときは、「現状で何ならできるか?」を考えればよい。
たとえば、六本木ヒルズにオフィスを構えているような気分で
六本木ヒルズの中の高級カフェでコーヒーを飲むくらいはできるはずだ。
たったそれだけのことかと思うかもしれないが、
たったそれだけのことすらしない人がほとんどなのだ。
大体、「成功したら六本木ヒルズにオフィスを構えよう」と考えていても、
一度も六本木ヒルズに行ったことがない人すらいるのだ。
潜在意識は現状維持を好む。
六本木ヒルズに行ったことがなければ、
行ったことがない現状を維持しようとするのが潜在意識だ。
だからこそ、まずは六本木ヒルズに足を運ぶだけでも
潜在意識に変化を促すことができるのだ。
成功した暁の自分に慣れておく。
潜在意識に、成功にふさわしい自分を作りたいと行動で訴える。
そうすることで自信につながるかもしれない。
本日の武器「行動を通じて、なりたい自分になれるよう潜在意識に訴える」
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