百武日記

自信がない人が自信を持って生きるためにはどうすればよいか。日々考えたこと、学んだことを記録し、自分の武器にする。

起業する理由は他者の力を借りるため 「会社に左右されない仕事術(三田紀房)」

会社経営をマラソンに例えてみる。

会社の経営者は、自他ともに認めるマラソンのエース選手だ。

走るのが大好きで練習も怠らないし、そんじょそこらの連中に負けるはずがない。

実際、いくつものマラソン大会で上位入賞している。

 

だが、実際のマラソンレースと会社経営には決定的な違いがある。

実際のマラソンは42.195kmで終わるが、

会社経営マラソンは脱落しない限り永遠に続く、ということだ。

そんなレースを一人で戦うことはできない。

たくさんの選手を動員して、長く過酷なレースをみんなで勝ち抜かなければならない。

だから会社経営は、個人で戦うマラソンではなく、

チームで戦う駅伝に近いのである。

 

会社をたちあげるとなれば、どんなに現場の仕事が好きでも

なるべく早い段階で現役選手としての自分に見切りをつけないといけない。

いつまでも現役でいようとすると若手が育たなくなる。

自分の監督としての能力も磨かれない。

あえて「自分より能力の劣る社員」に大きな仕事を任せていかないと、

会社というチームは敗北してしまうのだ。

社員たちに挑戦させ、失敗を正面から受け止め、

成長の機会を与えないといけない。

 

なんのために起業をするのか?

著者は起業する理由は一つだと言う。

それは「他者の力を借りるため」だ。

自分一人では達成できない夢を実現するために人は起業する。

自分一人の限界を知っている人が、起業して他者の力を借りる。

そして、力を貸してくれた他者のためにも、夢を実現する。

 

起業家だけではない。

誰もが、自分一人の力の限界を知るときがくる。

そのときに人の力を潔く借りる事ができる人は、仕事もうまくいくし、

自信につながるかもしれない。

 

本日の武器「自分一人の限界を知る」