百武日記

自信がない人が自信を持って生きるためにはどうすればよいか。日々考えたこと、学んだことを記録し、自分の武器にする。

目標は大きい方がいいのか 「会社に左右されない仕事術(三田紀房)」

パン屋を経営する男が3人いたとする。

彼らはそれぞれ次のような目標をたてている。

 

A「世界一のパン屋を目指そう!」

B「日本一のパン屋を目指そう!」

C「町でいちばんのパン屋を目指そう!」

 

彼らの中で、最も大きな成功を手に入れるのは誰だろうか。

よく言われるのが「夢は大きく持て」という言葉だ。

そうなるとAの「世界一のパン屋」が正解になるのか。

正解ではない。

著者が言う正解はCの「町でいちばんのパン屋」を目指すことだ。

 

そもそも「世界一のパン屋」とは、具体的に何が世界一なのか。

味なのか、品揃えなのか、売上なのか、店舗数なのか、

それぞれどのレベルまで上げれば世界一と言えるのか。

今世界一の座に君臨しているパン屋はどこか。

その評価は誰が下しているのか。

そういったことがイメージできないと、

世界一になるのに何が必要なのかわからない。

あまりにも目標が大きすぎると、イメージがわかず、戦略がたてられないのである。

「日本一のパン屋」でも同じことだ。

 

一方、「町で一番のパン屋」だったらイメージがわきやすい。

郊外の住宅地、高級住宅街、学生街、オフィス街など、立地によって

価格や品揃えも決められる。

競合店がどんな商品を出していて、それくらい繁盛しているかも確認できる。

具体的なイメージが固まるから、

自分に何が必要で何をするべきなのかという戦略がわかる。

 

適切な目標をたてるためのポイントは大きさではない。

戦略がたてられるかどうかだ。

そのためには具体的なイメージができる目標でなければならない。

自社で一番を目指す、自店で一番を目指す、クラスで一番を目指す、

身近な範囲に絞れば戦略が立てやすくなる。

逆に身近な範囲の目標も達成できなければ、日本一も世界一も無理なのだ。

 

まずは自分の目に見える範囲で目標をたてる。

そうすることで自信につながるかもしれない。

 

本日の武器「目標は身近な範囲でたてる」