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百武日記

自信がない人が自信を持って生きるためにはどうすればよいか。日々考えたこと、学んだことを記録し、自分の武器にする。

レモンを手に入れたら、レモネードを作れ 「道は開ける (D・カーネギー)」

「人間の驚嘆するべき特質の一つは、マイナスをプラスに変える能力である」と

心理学者アルフレッド・アドラーは述べている。

人間は与えられたものを活かすしか無い。

マイナスが与えられたのなら、どうにかしてそれを活かすしか無い。

 

人生の贈り物がレモンだと知ると、あきらめ顔で

「私は負けた。これが運命だ。もはやチャンスはない」と言い出す人が多い。

そして世間に文句をつけ、自己憐憫にどっぷり浸かる。

しかし、賢い人はレモンを手にして自問する、と著者は言う。

「この不運からどんな教訓を学ぶべきか?どうすれば状況は良くなるか?

どうすればこのレモンをレモネードに変えることができるだろうか」

(※レモンには、「不快なもの」という意味があるらしい)

 

本書では、自分の置かれた不運な状況を活用した人の事例が載っている。

その中の一人の女性は、夫が戦争中にカリフォルニアの砂漠の近くの陸軍教練所に

配属され、そこに一緒に引っ越した。

夫が演習に参加している間、彼女は小さな掘っ建て小屋に一人で取り残された。

サボテンの日陰でさえ気温52度もある猛暑の中、話し相手は誰もおらず、

口には常に砂が入ってくる状況で気が滅入っていた。

どうしても家に帰りたい、1分間でもいたくない、と彼女は両親に手紙を書いた。

それに対して彼女の父親からの返事はわずか2行だけだった。

ジョジョの奇妙な冒険の最初に出てくる言葉だ。

「刑務所の鉄格子の間から、二人の男が外を見た。一人は泥を見た。一人は星を見た」

 

彼女はこの2行を何度も読み返し、自分も星を見ようと決意した。

そして砂漠の先住民と友だちになって、自分の知らない世界を体験していった。

先住民の織物や陶器類に興味を示すと、観光客にもうらないような大切な品物さえ

彼女にプレゼントしてくれた。

奇妙な格好をしたサボテンについて研究し、砂漠の夕日を眺め、

砂漠が海底だったころの何百万年もの前の貝殻を探したりした。

興奮のあまり砂漠での体験を題材にして小説を発表した。

砂漠が変わったわけではない。彼女の心構えが変わった。

 

著者が成功者の経歴を研究し、一つ確信していることがある。

悪条件を背負っていたからこそ成功した人が多い、ということだ。

スカンジナビアのことわざに「北風がバイキングを作った」というものがあるが、

悪条件や弱点といったものが思いがけないほどの効果を生むこともある。

ダーウィンは病弱だったから成功した、と語っている。

チャイコフスキーは悲劇的な結婚で自殺寸前まで追い込まれたが、

そのかわり不朽の名曲を生んでいる。

 

レモンを与えられて、「他のものがよかった」といっても現状は変わらない。

だが、人は失望落胆して、レモンをレモネードに変える気力がないときもある。

そんな状態でも、人は2つの理由のために現状打破を試みなければならない。

第一の理由は「成功するかもしれない」

第二の理由は「成功しなくても、マイナスをプラスにしようとすることで、

考えが積極的になり、我々を多忙にし、過去を嘆く気持ちと時間がなくなる」

 

「人生で大事なことは利益を活用することではない。

それなら馬鹿でもできる。

本当に重要なのは、損失から利益を生み出すことだ(ウイリアム・ボリソー)」

時間にも人にもお金にも才能にも恵まれた人が成功するのは当然だ。

しかし、大抵の人は完璧に揃った条件で活動することはない。

足りないものを何とかするしかない。

もっと言えば、足りないものがあるからこそ工夫が生まれる。

そして、個性が生まれる。

そうすることで自信につながるかもしれない。

 

本日の武器「運命がレモンをくれたのなら、レモネードを作る努力をする」