宮里藍を強くした3つの言葉 「できる社員の損益分岐点 (松尾 喬)」
「3カケ」とは、声かけ・問いかけ・働きかけ、のことである。
「頑張ってるね」「遅くまでご苦労さん」と声掛けする。
「進捗はどんな感じ?」「今の目標は?」と問いかける。
「何か手伝おうか?」など手を貸して働きかける。
これは社内だけでなく、お客様へも応用できる。
この3つのキーワードを使えば、人間関係が滑らかになる。
「5カケ」という言葉もある。
①目をかける
②笑いかける
③言葉をかける
④時間をかける
⑤愛情をかける、の5つである。
これらもまた、人間関係を円滑にするためのキーワードである。
「3カケ」も「5カケ」も、どちらも相手に対してポジティブに接するのがポイントだ。
逆に人間関係を悪化させるのは、やはりネガティブな言葉だ。
著者が思う、夫から妻へ、親から子にいう言葉で不評なのが「~すべき」だ。
批判する、責める、文句を言う、がみがみ言う、脅す、罰する、褒美で釣る、など
ネガティブな接し方はネガティブな結果を生みやすい。
時と場合に応じて厳しく接することは必要だが、
基本的には愛情あふれるポジティブな言葉が効果的だ。
ゴルフの宮里藍選手のお父さんは、ゴルフの指導では3つの言葉しか使わなかった。
「最高、十分、大丈夫」の3つだけである。
普通に打てれば「最高!」
チョロったくらいなら「十分」
空振りしたら「大丈夫」といった感じだそうだ。
これをきびしく辛辣に指導しようと思えばいくらでもできるが、
あえてこのポジティブな3つの言葉に限定することで
どんどんゴルフが好きになり、上達していったのではないか。
これは自分で自分に対して言っても効果的ではないか。
普通にできたら「最高」、いまいちなら「十分」、失敗したら「大丈夫」
自分に厳してくして常に「これじゃダメだ」と自分に言い聞かせるよりも
現状を受け止めたうえで、これら3つの言葉を使うとくじけずにいけるかもしれない。
そうすることで自信につながるかもしれない。
本日の武器「最高・十分・大丈夫、で評価する」