夢を追わない松坂大輔 「雑菌主義宣言!(斎藤 孝)」
松坂大輔投手は「夢という言葉は好きじゃない」と
よくインタビューで答えている。
「夢って言葉、好きじゃないです。
いろんなことは夢じゃなくて、目標ですから。
僕がいつも『目標がその日その日を支配する』というのは、
本当にちっちゃなことなんです。
ダッシュひとつとっても、昨日よりタイムが速くなればいいな、とか
ちっちゃいことばかり。
だから、叶ったという言い方はしない。
『できた』、それだけです」と言い切る。
自分の目標を掲げて、小さなことを日々「これもできた」「これもできた」と
積み上げていく。メジャーリーグのマウンドに立てたことも、
その小さな積み重ねの延長線上にある。
夢が叶う、叶わないではなく、
できるようになるか、できるようにするかがポイントだ。
何かをできるようになるためには、具体的な行動の積み重ねが必要になる。
だから彼は、毎日ちょっとずつ自己修正していくことを重視する。
シーズン中、打たれようが抑えようが、投げたその日は必ず反省するのだ。
「僕、自分のアラ探しをするのが大好きなんですよ。
自分だけの反省会でするアラ探しは楽しいんですよね」
このような前向きなアラ探しが自分のレベルを上げるのではないか。
うまくいった時も、いかなかった時もアラ探しをする。
改善点を見つけて具体的に改善していく。
それを続けることで、いつしかできるようになる。
そうすることで自信につながるかもしれない。
本日の武器「自分のアラ探しをして改善し、できるようになる」