意識してやっていたことを無意識にする 「仕事で遊ぶナンバ術(矢野龍彦・長谷川智)」
頑張るという言葉には、踏ん張り感が含まれている、と著者は言う。
身体も心も、踏ん張っていては効率が悪くなる。
余計な力を使うことになるからだ。
むしろ踏ん張らずに軽々と動いたほうが効率がよくなることもある。
ゴルフのドライバーを軽く振っただけなのに
意外とボールが遠くに飛んだり、
来たボールにバットを出しただけで
ホームランになったりすることもある。
しかし、遠くに飛ばしてやろうとか、ホームランを打ってやろうと
意識しすぎるとかえって思い通りにいかない。
運動でも「速く走ってやろう」「遠くに投げてやろう」と思うと、
そこに力みが出てきて、速くも走れないし遠くにも投げられなくなるのだ。
運動するときの「~してやろう」という思いを運動実感という。
初心者のレベルでは運動実感は必要だが、
レベルが上がってくると運動実感は動きの滑らかさを奪う。
運動実感を過剰に意識してしまうと
余計な動きや力を引き出し、力みにつながるからだ。
運動とは意識して身体を動かすことだが、
あるレベルになればその意識を消していったほうがうまくいく。
上達するということは、意識して行っていることを
無意識で行えるようにすることだ。
意識していたことを無意識で行えるようになると
余裕が生まれて新たなことに意識を向けられるようになる。
何か新しい動きを身につけようとするときは、
まずは意識して身に付ける。
ある程度できるようになったら
その動きを意識しなくてもできるように持っていく。
心にも体にも力を入れなくても
その動きができるようにったとき
最大限の効果を生む。
そうすることで自信につながるかもしれない。
本日の武器「意識しなくてもできるようにする」