ナイスプレーはありましたか 「仕事で遊ぶナンバ術(矢野龍彦・長谷川智)」
スポーツ中継を見ていておかしいと思うことが著者にはあるという。
解説者は試合が始まる前は試合の勝ち負けを予想屋のようによくしゃべる。
そして、試合が終われば結果に対して評論家のようにしゃべる。
ところが試合の中で見られるプレーが良いのか悪いのか、
それを説明できない解説者が多い。
そして解説者でありながら「わからなくなってきました」と言う人さえいる。
著者の考えでは、解説者は予想屋でも評論家でもない。
結果は試合が終われば自然と出てくる。
だから結果からは何とでも語れる。
肝心の試合の経過の良し悪しを語るのが解説者であるという。
結果を追うのはもちろん大切なことだ。
しかし、そこに至るまでの経過に着目するのも必要だ。
勝った試合の中にも「良くないプレー」はあるし、
負けた試合の中にも「ナイスプレー」はある。
そして良くないプレーを減らし、ナイスプレーを増やしていけば
自ずと良い結果は生まれてくる。
勝った試合から勝った原因を探る。
負けた試合から負けた原因を探る。
それだけでなく「経過」という観点に着目して、
試合の中でどれだけ良い動きができたかを振り返る。
経過がよければ結果は自然と良くなる。
たとえ負けたとしても次につながるプレーがあるかもしれない。
それを見つけることで自信につながるかもしれない。
本日の武器「結果だけでなくナイスプレーにこだわる」