武豊の考えるべきこと 「仕事で遊ぶナンバ術(矢野龍彦・長谷川智)」
注目されるとプレッシャーを感じる人がいる。
これだけ見られている中で失敗したらどうしよう、と考える人がいる。
大勢のギャラリーの中でのプレッシャーには
どう対処すればいいだろうか。
伝説のジョッキー、武豊は一番人気の馬に乗ることにこだわっていた。
競馬は公営ギャンブルだから、観客は身銭を切って馬に賭ける。
1年間の馬券の売上は4兆円を超えるという。
そんな中一番人気の馬に乗る、ということは
自分に多額のお金が賭けられ、途方もない数の人から注目されるということだ。
当然普通の人であればプレッシャーを感じる。
それでも彼は一番人気の馬で勝つことに意義がある、と言い切っていた。
彼は一番人気の馬に乗ることにプレッシャーを感じてなかった。
騎手は自分達に賭けられた馬券のことを考えながら馬に乗ったりしない。
騎手が考えることは只一つ。
少しでも馬を速く走らせることだ。
それだけが自分の仕事であって、そこに集中すれば他のことは気にならない。
他人の期待は考えない。
他人の期待に応えようとすると、必ず邪念が生まれる。
その邪念はプレッシャーを呼び込む。
だからプレッシャーは周りが作り出すものではない。
自分の置かれた状況から、自分が勝手にプレッシャーを作っているのだ。
自分のやるべきことを理解して、それだけに集中する。
集中しているときは「果たして自分にできるだろうか」と考えない。
自分のできること、やるべきことに集中すれば
雑念は入らないはずだ。
そうすることで自信につながるかもしれない。
本日の武器「やるべきことだけに集中する」