百武日記

自信がない人が自信を持って生きるためにはどうすればよいか。日々考えたこと、学んだことを記録し、自分の武器にする。

いいものは売れない 「気絶するほど儲かる絶対法則 (石原明)」

ものはなぜ売れるのか。

著者がある社長に尋ねたところ、

その社長は「いい商品だったら売れる」と言った。

著者が「では、社長の会社の商品が売れてないということは、ものがよくない、

ということでしょうか?」と言ったところ、

「いや、そんなことはない。うちの商品はすごくいいんだ。

使ってもらえれば、絶対そのよさはわかるんだよ」と言った。

いくら商品がよくても、使ってもらえなければそのよさはわからない。

つまり、いい商品だったら売れる、というわけではない。

ものが売れるのは、「よさそうに見えるから」である。

よさそうに見えるから「使いたい」と思うのだ。

 

もちろん悪いものをよく見せて売ったら詐欺である。

だが悪いものでなければ、

プレゼンテーションや告知でよさそうに見せて売ったほうがいい。

いくら商品がよくても、使ってもらえなければそのよさはわからない。

まずはよさそうに見せることからスタートすると売れる。

よさそうに見えるよう表現を工夫する、よさそうに文章を書く、

よさそうにプレゼンをする、よさそうに説明する・・

これが「ものを売る」ということだ。

 

製品を変えなくても、名前を変えた途端に売れる場合もある。

以前「みだくなす」という商品があった。

東北地方の方言で、「みっともない梨」という意味だ。

この梨は美味しくて、色々な食材に使えて、形も面白くて

売れる要素満載だった。でも売れなかった。

これを「ラ・フランス」という名前に変えたところ、

爆発的に売れて今では山形県の名産品である。

 

ある居酒屋の本にあった話。

まだ居酒屋を始めたばかりの人が、刺身を出そうとハマチのサクを買ってきた。

でも、技術がないからきれいに切れない。

そこで思い切って「刺身のぶったぎり」と名付けて、

切り口がグチャグチャのまま丼に盛って出した。これがすごく喜ばれた。

見せ方次第で失敗作もヒット作に変わる。

 

商売に限らず他の場面でも当てはまる。

面接でも恋愛でも、いかに自分をよく見せるかだ。

失礼な態度だったり、不潔だったりといったマイナス要素さえなければ、

あとは自分の魅力の伝える方次第だ。

だから自分のスペックを極端に気にすることはない。

そこそこのレベルであれば、見せ方を工夫すれば問題ない。

そうすることで自信につながるかもしれない。

 

本日の武器「よさそうに見せる」