潜在能力は実力ではない 「ここ一番に強くなれ (三田紀房)」
潜在能力を引き出せば、どんな願いでもかなう。
人間の脳は10%しか使われておらず、残りの90%の力を引き出せば
とんでもない成功が待っている。
そういった「夢の潜在能力」は全て嘘だ、と著者は断言する。
「実力はあるんだけど、なかなか本番で発揮できない」
「自分はまだ本気をだしていないだけ」
そういった言葉もたまに目にするが、これも見当違いである。
眠っている力は自分の実力ではない。
実力とは「発揮されたもの」のみをカウントするべきで、
「発揮されていないもの」は、すなわちゼロとして数えなければならない。
誰だって試合となれば緊張する。
その中でどれだけ自分の普段の実力を発揮できるかが勝負の分かれ目だ。
その日の天気が悪くても、クジ運が悪くても、プレッシャーがかかっていても、
その中で発揮できた力が本当の自分の実力と考えるべきだ。
そこまで厳しく考えないと、結果はついてこない。
努力して、かつそれを本番で発揮できたときのみ、その力は自分の実力だと言える。
だから努力は必要なのだが、努力自体に酔いしれてはいけない。
そもそも結果を出すために努力することは、特別なことではない。当たり前のことだ。
「こんなに努力した」で満足してはいけない。
努力は本番で発揮されなければならない。
そして結果が出て初めて、その努力が特別なことになる。
本番でうまくいかなかったとしても、これが今の実力だと素直に認める。
「本当はもっとできるはず」ではなく、
「実際に次はもっとできるために」素直に努力する。
そしてその努力を本番で発揮する。
常に本番での結果を基準に考えることで
自信につながるかもしれない。
本日の武器「本番で発揮できた力が自分の実力」