百武日記

自信がない人が自信を持って生きるためにはどうすればよいか。日々考えたこと、学んだことを記録し、自分の武器にする。

刑事の現場検証のように 「凡人の逆襲 (平秀信・神田昌典)」

熊本県に、元刑事の経営コンサルタントがいる。

刑事の引退後の職業としてはかなり珍しいのだが、

優れた経営コンサルタントとして日本全国を飛び回っている。

 

彼はクライアントから依頼があると、現場を見せてもらう。

問題解決の鍵は現場にある、という考えからだ。

現役時代は事件現場に数百回以上行った。

 

空き巣の事件の現場では、空き巣の目になる。

空き巣ならこうするだろう、と仮定し現場検証を行う。

刑事としてではなく、犯人として現場を見る。

そうすることで手掛かりが見えてくる。

 

コンサルタントとしても同じことを行う。

スーパーの建て直しに呼ばれると、お客さんの目になって店内を見る。

するとなぜ売れないのかが分かってくる。

商品が売れないと悩んでいる経営者は、

お客さんの目になってものを見ると改善のヒントが見つかるのである。

 

これは言うまでもなく、あらゆることに当てはまる。

就活なら採用担当者の目線で考えてみる。

恋愛なら相手の目線で考えてみる。

会社では取引相手や顧客、そして上司の目線で考えてみる。

成功の要因となるキーマンの立場で考えることで

今自分がやるべきことがわかってくる。

 

ガソリンスタンドの店員をしているとする。

A君は、何も考えずに車にガソリンを入れるだけ。

勤務時間が過ぎるのをただ待っている。

B君はガソリンを入れながら、どうすればお客さんに水抜き材を買ってもらえるか、

どうすれば洗車をしてもらえるかを考えている。

そして自分がお客さんだったら心を動かされそうなトークをあれこれ試す。

A君とB君、どちらが結果を残すかは明白だ。

 

刑事が犯人目線で現場を見るように

キーマン目線で行動してみる。

そうすることっで自信につながるかもしれない。

 

本日の武器「自分が犯人だったらどうするか考える」