百武日記

自信がない人が自信を持って生きるためにはどうすればよいか。日々考えたこと、学んだことを記録し、自分の武器にする。

動いている仕事は放っておく 「たった5秒思考を変えるだけで仕事の9割はうまくいく (島原隆志)」

それほど叱られると思ってなかったのに、

「なんてことをしてくれたんだ!」と上司が怒ることがある。

言い訳をたくさん考えていたのに、

「わかった。今度は気をつけてくれ」とあっさり終わることもある。

世の中には数え切れないほどの失敗があるが、

大きく分類すると「許される失敗」と「許されない失敗」の2つに分かれる。

 

そもそも失敗の可能性がゼロ、という仕事はない。

だからこそ、最大の失敗は「失敗を恐れて何もしないこと」である。

だからといって失敗をしてもいいというわけではない。

大事なのは「許されない失敗」をしないことである。

 

許される失敗とは、影響度の小さい失敗である。

許されない失敗とは、影響度の大きい失敗である。

1000万円の損失の失敗と、1万円の損失の失敗は、前者が許されない失敗である。

その失敗をすることで自分だけが被害を受ける失敗と、

チーム全体にも取引先にも迷惑をかける失敗とでは、後者が許されない失敗である。

 

17時までに取引先に送る企画書を作っているとする。

16時50分にようやく完成して、印刷してみたら

太字にしたはずの文章の最後の「。」だけ太字になっていない。

慌てて修正して、17時ちょうどにメールで送った。

だが、取引先からは「期限が過ぎたうえに、添付ファイルがついてなかった。

今回は貴社の企画の検討は見送ります」と言われた。

これは、許される失敗と、許されない失敗を区別できてなかった例である。

細かい文字の失敗と「期限内に企画書を送れない」失敗とでは、

後者のほうが圧倒的に影響度は大きい。

余裕をもって確実に取引先にメールし、送信控えをチェックしたうえで

取引先に電話をかけて確認するべきだった。

 

仕事を皿回しに例えてみる。

大きさの違う皿をたくさん回しているときは、

全てをうまく回そうとしてもうまくいかない。

順調に回っている皿は後回しにして、

まずは落ちそうになっている皿を回す。

どうしても落としてしまいそうなときには、

落としてもいい皿は落として、落としてはいけない皿だけ回す。

こうすることで、落としてはいけない皿は回り続ける。

 

大切なのは、回っている皿を回さずに、落ちそうな皿だけ回すこと。

そして、落としてはいけない皿は、絶対に落とさないことだ。

だから必ずしも一から順番にやることは正解ではない。

未読のメールが20件たまっていて、10分後には外出しないといけないなら、

最初からメールを読んでいては結局後ろのほうのメールは読めない。

そういうときに限って大事なメールが後半にあったりする。

まず重要そうなメールにあたりをつけて読むのが効率的だ。

あまり重要でないメールは後回しにするべきだ。

回っている皿をさらに回すよりも、落ちそうな皿をみつけて優先する。

そうすることで自信につながるかもしれない。

 

本日の武器「まず落ちそうな皿を見つけて回す」