「楽しい」と「楽」は違う 「カイジ 勝つべくして勝つ!働き方の話(木暮太一)」
「楽しい」と「楽」は違う。
本当に「楽しい」という状態は、何かを達成したときに得られる満足感や達成感、
やりたいことをやっている時の充実感のある状態である、と著者は言う。
ただし、この種の「楽しい」には、苦しみや困難、プレッシャーが伴う。
だからこそ、それを超えたときの充実感が得られる。
何度やっても100%できるゲームをクリアしても充実感は得られない。
困難やプレッシャーが伴わないからである。
そうした困難やプレッシャーが全くない状態が「楽」である。
楽な仕事ばかりやっていると、長期的には楽な状態にたどり着けなくなる。
楽な仕事は、誰でもできる簡単な仕事になってしまうので
高い給料は望めない。
経済的に余裕がなくなって、生活が楽でなくなる。
また、楽な仕事だけしかしなくなると、成長が望めない。
今後の選択肢が少なくなり、将来の自分が楽できなくなる。
そして、人間は飽きる生き物であるから、
楽で楽しいことであっても長続きしない。
ビールを飲んでテレビを見るだけでいい生活になったとしても、
やがて慣れて退屈になってしまう。
結局本当の意味で「楽しい」生活をおくるには、実力を上げていき、
その過程や達成時に得られる充実感が必要になるのではないか。
「仕事が楽しくない」と言って辞める人がいる。
しかし、そもそも「楽」と「楽しい」は違う。
楽しい仕事が楽であるわけではないのだ。
好きな仕事、楽しい仕事であっても
つらかったり、面倒だったり、嫌だなと思うことからは逃げられない。
むしろ困難があるからこそ、それを乗り切ることで充実感が得られるから
仕事は楽しくなる。
結局のところ、どんな仕事についても困難は避けられない。
その困難から逃げることを考えるよりも
どうやって困難を乗り越えるかを考えて
目標を達成していくほうが、充実感が得られて楽しくなる。
達成感や充実感を求めることで
自信につながるかもしれない。
本日の武器「充実感を求めて楽しくなる」