百武日記

自信がない人が自信を持って生きるためにはどうすればよいか。日々考えたこと、学んだことを記録し、自分の武器にする。

まずはサンプルを集める 「カイジ 勝つべくして勝つ!働き方の話(木暮太一)」

世間の声に耳を傾けることは大事だ。

だが、世間はきまぐれである。

人によって言うことが違うし、同じ人でもその時の気分によって態度が変わる。

同じことをやっても「よくやったね」と褒められるときもあれば、

「なんだそれしかやってないのか」と言われるときもある。

世間の評価は気まぐれで、一定してないものなのだ。

 

ただし、これは統計データのバラつきと同じだとも言える。

サンプルが少なければ、異常値から受ける影響が大きくなる。

そして、異常値に振り回され、本質が見えなくなる。

参照するサンプルを増やしていけば、本当の姿に近づいていく。

日本人男性の平均身長を調べるのに、10人の身長を測っただけで

結論づけることはできない。

たまたま背の高い人、低い人に偏っているかもしれない。

しかし1万人の身長のデータを基にすれば、より正しいデータが見えてくる。

 

何が正しいか、何が間違っているかという価値観や基準も同じだ。

少人数の意見だけでは、本当にそれが世間の声なのかはわからない。

世間が考える基準を正しく捉えるには、できるだけサンプルを集めなければならない。

サンプルを集めるといっても、データを集めて分析するだけではない。

毎日の生活の中で色々なものを見聞きし、

「世間はこういうふうに考えるんだ」と自分の中にとりこむ。

世間が考える基準を分かった上で、自分の判断基準を作ることが大切で、

そのためにはできるだけ事例を集めたほうがいい、というのが著者の主張だ。

 

そしてこれは世間の声だけに当てはまることではないと思う。

ハインリッヒの法則というものがある。

1つの重大事故の背後には29の軽微な事故があり、

その背景には300の異常が存在するという法則だ。

本書とは別の本で、良いアイディアにたどり着くためには、

このハインリッヒの法則が役に立つ、という記事を読んだことがある。

要するに300アイディアを出せば、そのうちよさそうなのが29出てくる。

その中で、1つの本当に素晴らしいアイディアに出会える、ということだ。

だから本当に良いアイディアをだそうとすれば、

まず数多く出さないといけない。

 

1:29:300を1:30:300ととらえてもいいかもしれない。

就活なら、300社も受ければ、30社は内定がもらえて、

その中から1つの良い会社にもぐりめる。

結婚なら、300人口説けば、30人くらいは付き合えて

そのうち1人と幸せな結婚ができる、といったとこか。

 

例えばの話なので、それが現実的な数値かどうかは置いておくが、

要するに最初から大成功することはめったにないわけで、

まずは数多く試行錯誤することが必要なる、という話である。

逆に300回は試行錯誤をしないといけない、と覚悟することで

1回や2回失敗しても引きずらなくて済むかもしれない。

そうすることで自信につながるかもしれない。

 

本日の武器「300回チャレンジして、30回チャンスを得て、1回の大勝ちをつかむ」