百武日記

自信がない人が自信を持って生きるためにはどうすればよいか。日々考えたこと、学んだことを記録し、自分の武器にする。

リアルにしなければ誰も相手にしない 「カイジ 勝つべくして勝つ!働き方の話(木暮太一)」

経済学の需要には2種類ある。

一つは「いいなあ。いつか欲しいなあ」という願望に近い需要。

もう一つは、買うためのお金をちゃんと持っている前提で

「欲しい」と思っている需要である。

後者の需要を「有効需要」と呼ぶ。

 

「有効」ということは、後者の需要こそが考慮に値する需要である、ということだ。

逆に言えば、買うためのお金を持っていない、

それを達成するための資源を持っていない状態で

「いつか欲しい」と感じているだけの需要は、意味がないものになる。

 

著者は「いつか欲しいなあ」と思っているだけでは誰も相手にしない、という。

いかにもお金を持ってなさそうな人が住宅展示場に行っても相手にされない。

買いそうな雰囲気がないからだ。

お金を持っていて、「自分は買える」と示した瞬間に

「リアルな需要」として見られ、相手にされる。

「欲しい」と言ってるだけでは、リアルな客と思われない。

リアルにならなければ、相手にされないし、考慮されないのである。

 

人生には目標や夢が必要だと言われているが、

その目標や夢があまりにも遠くに見える人にとっては、

それが現実の目標になることはない。

まずはその目標や夢がリアルに感じられるところまで

自分が行かなければならない。

そのために必要なことは、必ずしもお金だけではなく

実力や気力、経験といったものである。

 

まったく英語ができない人が、アメリカに留学するという夢を持っていても

そのままではリアルではない。

ところが英語を勉強し続けて、

「あとこれくらい勉強すれば留学でも困らない」と感じることができれば、

一気に留学がリアルになる。

○○の仕事をやってみたい、転職したいと思っているだけでは

ただの願望である。

しかし、具体的にその仕事に必要なスキルを少しでも勉強すれば、

その願望はリアルになっていく。

 

黙っていても夢が現実になることはない。

夢を少しでも現実に近づけるには、具体的に行動するしかない。

その過程で、もちろん迷うこともある。

「もし失敗したら、費やした時間とお金は無駄になってしまう・・」と考えて

行動にうつせないことも頻繁にある。

しかし、その緊張の壁を乗り越えて、時には失敗して、

真剣に自分の時間とお金を使ってやってみることで

人は飛躍的に学んでいく。

そうすることで自信につながるかもしれない。

 

本日の武器「少しでもリアルになるように行動する」