百武日記

自信がない人が自信を持って生きるためにはどうすればよいか。日々考えたこと、学んだことを記録し、自分の武器にする。

問題があるのはいいことだ  「気絶するほど儲かる絶対法則 (石原明)」

本当に発展する会社は、会議で発展する、と著者は言う。

「日本は無駄な会議が多過ぎる」「会議なんてないほうがいい」という意見は

よく本でも目にするが、それはきちんとしたやり方をしてないのだという。

きちんとした会議ができる条件は何か。

それは「問題が出やすい」ということである。

普通の人は「問題は出ないほうがいい」と考えがちだが、

「問題が出るのはいいことだ」と考えるほうが会議はうまくいく。

 

「問題はよくないことだ」という前提で会議をすると、

「なぜこの問題が起きるんだ」「誰の責任だ」と責任追及になってしまう。

結果、本当に扱うべき重要な問題を話し合うのを避けて、

社長の演説や現状の再確認だけで終わってしまう。

 

大体、根本的な問題は全員が言いづらいようなことである。

みんなが本当はこれが問題だと思っているのに、

それを言える空気じゃないから触れようとしない。

 しかし、そうした問題をも議題にできる会社は間違いなく成長する。

 

そもそも問題は「あって普通」なのである。ないほうがおかしい。

そして、問題が出るのはいいことである。

それを解決することで成長するからである。

問題を議題にのせるということは、成長のチャンスを掴んでいるのと同じである。

 

著者はリーダーシップの基本は「自分で責任をとること」だと述べる。

リーダーとは「起きている問題を自分の責任だと思って解決する人」である。

だから、社長がリーダーとは限らない。バイトがリーダーになることもある。

そのときそのときで自分の責任だと思って解決をスタートさせる人は

誰もがリーダーになりうるのである。

東京都にこんなにゴミが多いのは問題と感じて

自分で勝手にゴミを片付ける人は、ゴミ問題のリーダーに既になっている。

 

組織の中でこうしたリーダーシップを全員が持てるようになると、

遠慮なく問題を議題に出せるし、どんどん問題が解決していくので

どんどん成長していく。

全員が自分の問題だと思わない組織では、「誰かがやるでしょ」という態度になる。

誰もリーダーになりたがらない。

 

「他人なんか関係ない」と生きるのか。

「とにかく誰か助けて」と生きるのか。

それとも「起きていることはみんな自分の責任だ」と勝手に思って生きていくのか。

一番大変な生き方は、3つ目の生き方である。

しかも「勝手に」自分の責任だと思っているだけなので、誰にも感謝されない。

そのかわり自然と問題をどんどん解決していくので、一番成長する。

 

もちろん何もかも自分で背負い込んで、いっぱいいっぱいになる必要はない。

要は、問題があるのは当たり前だと思ってしっかり向き合う。

他人が何か問題を抱えていたときに、自分にできることがあれば親身に手伝う。

組織の中の問題は、他人事と思わず我が事として考える。

そうすることで自信につながるかもしれない。

 

本日の武器「自分の問題も他人の問題も、成長の機会と捉えて解決する」