百武日記

自信がない人が自信を持って生きるためにはどうすればよいか。日々考えたこと、学んだことを記録し、自分の武器にする。

責任を負った人は強い  「意思決定力 (本田直之)」

「意思決定力が強い人」とはどんな人だろうか。

それは必ずしもカリスマ経営者みたいな人ではない。

意思決定力の強い人と弱い人の境目は、「インディペンデント思考であるか」である。

つまり、最後に責任を取るのは自分であるという覚悟を持っている人だ。

具体的な例を著者は2つ挙げている。

 

一つは「矢面に立って働いている人」である。

どんなに小さなお店でも、自分で商売をしている人はインディペンデント思考を持つ。

トラブルが起きても誰も守ってくれない。

自然と矢面に立つことで、インディペンデント思考を培い、意思決定力が鍛えられる。

もちろん独立してなくても、支店長や子会社の経営者、事業部のトップなど、

「自分で決めないと始まらない」人はインディペンデント思考が強い。

 

もう一つは「海外で生活している人、滞在または留学経験があること」だ。

海外で暮らすということは、何かも違う、何も分からない状態で、

自分で決めていかなければならない。

家を借りるのも、銀行口座を開くのも全部自分で決めて自分で行う。

そうなると自然と意思決定力は鍛えられる。

 

「自分で決めて責任を負う環境に身を置く」ことで意思決定力は鍛えられる。

しかし、私はこれを読んで別の可能性を考えた。

「何かに対して責任を負う」ことで、意思決定力は鍛えられるのではないか。

独立心というのは「自分」に目を向けて責任を背負う面もあると思う。

しかし、「他者」に対して責任を負うことでも意思決定力はつくのではないか。

 

家族を養っている父親や、会社の経営者、部下を持っている人などは

自分の決定によって他者に影響を与える。

失敗すれば自分だけでなく他者にも悪影響を及ぼしてしまうからこそ、

最良の決定ができるように努力しなければならない。

家族を持つとか、何かの責任者になることでも意思決定力は鍛えられる。

 

自分に自信がない人は、どうしても自意識過剰になりやすい。

そこに「他者」の視点を加えることで、変化が起きる。

結婚するとか、あるいはペットを飼うだけでもいいかもしれない。

自分が世話をしない限り、ペットは死んでしまう。

そうした責任を負うことでも人は強くなれる。

自信がないから、ではなく自信をつけるために

仕事や家族など、何かの責任を追ってみてはどうだろうか。

そうすることで自信につながるかもしれない。

 

本日の武器「何かの責任を負う」