百武日記

自信がない人が自信を持って生きるためにはどうすればよいか。日々考えたこと、学んだことを記録し、自分の武器にする。

「働く」の意味 「他助論 (清水克衛)」

働くことの意味を、「他助論」では下記のようにとらえる。

「働く」とは、「傍(はた)を楽にする」ことである。

よく仕事をするために資格を取りたがる人がいる。

もちろん仕事をするうえでの専門知識は必要である。

しかし、一番大事なのは、「傍(はた)を楽にする」ような仕事をすることである。

いくら海外の一流大学に留学してMBAを取っても、

この「傍(はた)を楽にする」仕事をしなければ、それは一流とはいえない。

会社に入ったら、上司を、そして社長を楽にすることを考えて実行する。

社長であれば、お客さんや社員が楽になることを徹底的に考えなければならない。

働くとは目の前の人を楽にすることなのだ。

自分がいることで、目の前にいる人は楽になるだろうか?

 

そして、誰かのおかげで自分が楽になったら、感謝の気持ちを述べるのがよい。

スリランカ出身の僧侶、アルボッムッレ・スマナサーラの著書の中で、

彼が中学生に語った言葉がある。

「君達は親や先生に怒られたりしますか?」と彼は中学生に問いかけ、

「それはあなたたちが親や先生を育てないからだよ」と言う。

「今までみなさんは大人に育てられてきましたが、今度は、皆さんが

大人を育てる番です。」

 

例えば、ご飯を作ってくれた母親に「ごちそうさま。おいしかった。ありがとう」と

言うと、母親は嬉しくてもっと子供に喜んでもらおうと努力する。

先生に「いつもわかりやすく教えてくださり、ありがとうございます。先生のおかげで

勉強が楽しいです」と言うと、先生はもっと生徒に理解してもらおうと努力する。

こうした大人たちへの感謝の言葉が、大人たちを育てることになる。

感謝は人を育てる

 

人は皆、誰かの役に立ちたいものだ。誰かの役に立てることを喜びと感じる。

自分ために何かしてもらったとき、それを「当たり前」でも「わかっているはず」でも

なく、言葉に出して感謝することで自分も他人も大きく成長する。

自分が働くことで、目の前の人は楽になっているだろうか。

誰かのおかげで楽になったとき、言葉で感謝の気持ちを表しているだろうか。

そう考えることで自信につながるかもしれない。

 

本日の武器「目の前の人を楽にする。自分が楽にしてもらったら感謝する」