百武日記

自信がない人が自信を持って生きるためにはどうすればよいか。日々考えたこと、学んだことを記録し、自分の武器にする。

成功をイメージするだけでは成功しない 「シンプルに考える (森川亮)」

「失敗してもいいから、挑戦しよう」とよく言われる。

確かに、人生における最大の失敗は、失敗を恐れて何も挑戦しないことだ。

だがらといって「失敗してもいい」というのはあまりにも無責任だ。

わざわざ失敗する必要はない。

 

著者によると、LINE株式会社には「すごい人たち」がいて、

彼らには「失敗してもいい」という甘えは一切ないとのことだ。

貴重な時間とお金をユーザーがLINEに使っている。

だからこそ、自分にも他人にも失敗に対して厳しくなるのだ。

 

もちろん何事もやってみなければ成功するかどうかはわからない。

だからこそ成功に対して安易な妥協はしないし、

「絶対に成功する」という確信が持てるまで、あらゆる努力をする。

市場調査でユーザーのニーズをつかみ、

類似商品をマッピングして、

その企画がどんなにニーズを満たそうとしているか明確にしていく。

今なぜ、その企画が必要なのかを、あらゆる角度からツッコミを入れて検討する。

こうしたプロセスを経て、成功のイメージが明確になる。

その確信を本人が持てたら、はじめてその企画にゴーサインが出る。

 

商品開発は、よく釣りに例えられる。

船を浮かべ、どこに魚群(ニーズ)がいるか考えて糸を垂らす。

魚群にヒットすれば、その商品は成功になる。

これを直感にだけ頼って、ロジックの裏付けがなければ

あてずっぽうに糸を垂らしたのと同じようなものになる。

失敗したときに検証ができない。

 

ロジカルな商品開発とは、

「この90度の中に魚群がいるのではないか」と仮説を立てることである。

そこで手応えがあれば、さらに45度に絞って考える。

段々角度を絞っていくことで、いつかは必ず成功する。

重要なのは仮説の精度であり、

確信が持てるまで考え抜くことである。

 

この考え方は商品開発以外のことにも当てはまると思う。

よく「成功した自分をイメージすると成功する」と言われる。

確かにイメージを具体的に思い描けば、

成功していない現状が気持ち悪くなって、成功しようという気持ちになる。

しかし、ただイメージだけすれば成功するわけではない。

著者の話のポイントは、「確信が持てるまで」という部分だ。

成功のイメージが「確信」できないといけない。

 

確信するためにはどうするか。

「何と何が達成できれば成功するのか」を考えることだ。

成功の障害になっているものと向き合って、乗り越えなければならない。

向き合うのは勇気と労力がいる。

だからイメージさえすればよい、という簡単な話ではない。

障害を洗い出して、対策をやりぬく。

それを繰り返すことで、段々確信できるようになる。

そうすることで自信につながるかもしれない。

 

本日の武器「成功をイメージし、確信できるよう障害と向き合う」