百武日記

自信がない人が自信を持って生きるためにはどうすればよいか。日々考えたこと、学んだことを記録し、自分の武器にする。

「変わりたい」と「変わる」は違う  「線と面の思考術 (袖川芳之)」

よほど運のいい人でない限り、世の中うまくいかないことが多い。

世の中がうまくいくものだと思っていると、うまくいかなかったときに

原因や責任を他人に求めたり、あるいは自分に自信がなくなったりする。

それならばいっそのこと「世の中うまくいかなくて当然である」と

視点を変えてしまうことを、「線と面の思考術 (袖川芳之)」は提案する。

そうすれば他人や自分を責めなくなるからだ。

 

では、世の中がうまくいかない原因は何か。

それは「みんなが同じものを目指しているから」だという。

通勤ラッシュもみんなが同じ方向に行こうとするから起こる。

家賃もみんなが同じ場所に住みたいから高くなる。

みんなが一つの目標に向かって成功しようとすると競争が起こり

他人を押しのけなければならなくなる。

 

成功を目指す限り、人と競争しないといけないならば、

「成功」ではなくて「成長」を目指すのが良い、と著者は言う。

成長はそれぞれが自分の目標を持つので他人と競争しない。

成長とは、今日の自分が昨日の自分を少しだけ物足りなく思い、

今日の自分の方が少しだけ誇らしく思えることである。

他人は関係ない、自分だけの聖地が成長だ。

この聖地を目指さずに、他人との競争が避けられない戦場ばかりを目指すと、

人は苦しくなってしまう。

 

私はこの考えに賛成だ。

以前ブログに書いた、世界トップのプロゲーマーも成長を重視していた。

hyakutakenikki.hatenablog.com

 

そして私はこの本の「みんな同じところ目指すと競争が起こる」という部分が

すごく印象に残ったのである。

登山は東から登っても西から登っても同じ登山だ、みたいな言葉を思い出した。

山登りの登山道は登りやすいが、他の人たちもひっきりなしに登っていく。

あえて他のルートから登ると、たしかに道は険しくなるが競争がなくなる。

目標に効果的であれば、あえて他人がやってないアプローチをするのも手ではないか。

 

そして、他人がやってないことをやるのと同じように

「今までの自分がやってなかったこと」をやるのも有効なのではないか。

今までできなかったことができるのは、まさしく「成長」ということだ。

最近読んだメルマガに、「変わりたい」と「変わる」は違う、という記事があった。

「変わりたい」と思いながらいつもと同じ行動をしている人はいつまでも変わらない。

変わるためには、実際に行動を変えなければならない。

いつもと違う行動をしなければならない。特に大事なのが年末年始だ。

その次の年の方向を決める大事な時期で、

もし次の年をこれまでと違う年にしたいなら、

去年の年末年始ではやってなかったことをやるのが重要だという。

 

みんなと同じことをやると、みんなと競争することになり差がつかない。

みんながやってないことで、やると効果的なことは何だろうか。

あるいは今まで自分がやってなかったことで、やると効果的なことは何だろうか。

そうしたことから自信につながるかもしれない。

 

本日の武器「他人や、今までの自分がやってないことをやる」