百武日記

自信がない人が自信を持って生きるためにはどうすればよいか。日々考えたこと、学んだことを記録し、自分の武器にする。

最高のオタマジャクシとカエルの違い「ウラ目の法則 (西田文郎)」

私が読んできた自己啓発やビジネス書の中には2つの説があった。

「長所を伸ばす」「得意なことをやる」「できることだけに専念する」という説と、

「短所を直す」「苦手を克服する」「できないことをできるようにする」という説だ。

 

感覚的には割合は前者が7割、後者が3割という気がする。

短所や苦手を克服しようとしても時間がかかるし、効果も少ない。

そこに時間を割くよりも、長所を伸ばし、できることに専念したほうが

得意な分気持ちも楽だし、効果も高い。

一方好きなことだけやって、苦手なことから逃げ続けていては

壁にぶつかってそれ以上伸びないという意見もある。

人間的な幅を広げるには、短所にも触れなければならないという考えだ。

 

「ウラ目の法則 (西田文郎)」では、後者の立場をとる。

著者によれば、人間の成長には「進歩」と「進化」がある。

長所を伸ばすと人間は「進歩」する。

しかし、好きなことだけに専念しても「進歩」はできるが、「進化」はできない。

人が進化するのはウラ目を乗り越えた時だけだという。

 

ウラ目とは水面下にあった問題点であり、

何かをしようとすると出てくる壁である。

つまり、短所であったり、苦手なことであったりする場合が多い。

それを乗り越えようとすると、時間もかかるし、効果もすぐには出ない。

だからこそ乗り越えたときは質的なレベルが変わってくる。

要は好きなことだけしても「すごいおたまじゃくし」にはなれるが、

「カエル」にはなれないといったところか。

 

好きなこと、得意なこと、できることだけをやるべきか。

嫌いなこと、苦手なこと、できないことに取り組むべきか。

私は、人や状況でそれは変わってくると思う。

長所のみを極限にまで伸ばすことで短所が全く気にならなくなる人もいる。

短所を改善して穴のないオールマイティになる人もいる。

人それぞれタイプは違うから一概には言えない。

 

また、期間によっても変わってくる。

長期で物事を見るなら、時間がかかっても短所を克服したほうがいい。

短期で物事を見るなら、長所にのみ力を入れるか、

短所の中でも比較的結果の出やすい所から取り組むほうがいい。

例えば、大学入試で、5教科の合計点で合否が決まるとして、

理数は得意だが他の強化は苦手という人がいたとする。

理数にまだ点数が伸ばせる可能性があって、

そこさえ伸ばせば合格できるなら、得意な理数にのみ力をいれたほうがいいし、

理数だけでなく不得意な教科も伸ばさないと届かないなら、苦手な教科も勉強する。

また、苦手な教科の中でも点数が比較的すぐに伸びやすそうなものがあれば

勉強したほうがいいだろう。

 

ウラ目をひっくり返すことで、人は進化する。

そのひっくり返し方は、短所に手を付けたほうがいい時もあるし、

長所を活かして乗り越えられる場合もあるはずだ。

 過去のブログの記事で、世界的なプロゲーマーの言葉にもあった、

視点の問題でもあると思う。

hyakutakenikki.hatenablog.com

 進化するためにはどうすればいいのか。

その過程にはウラ目を乗り越えなければならない。

そのためにはどこに視点を持っていって、どの程度短所に触れるのかが

ポイントになるのではないか。

そこから自信につながるかもしれない。

 

本日の武器「進化するためにどうするべきか考える」