百武日記

自信がない人が自信を持って生きるためにはどうすればよいか。日々考えたこと、学んだことを記録し、自分の武器にする。

面白くない人の生きる道  「スーパーポジティブシンキング(井上裕介)」

 以前ブログで短所を長所に変えるポジティブシンキングのプロ、

お笑いのノンスタイルの井上のことを少し書いた。

その井上が書いたのが本書である。

Amazonのレビューには「言葉の受身」が凄い、ということが書いてあった。

言葉の受身というフレーズが気になってちょっと買ってみた。

 

彼は「嫌ってくれる人に自分を好きにさせることは簡単だ」と主張する。

嫌い、ということは裏を返せば自分に興味があるということだ。

「好き」の反対は「嫌い」ではなく「無関心」である。

自分に興味を持ってない人に好かれるのは難しい。

しかし、自分を嫌っている人なら可能性はある。

彼は「井上つまらない」とブログに書かれても動じない。

わざわざコメントで言ってくるということは、

文句をつけるためにわざわざ番組を一生懸命見てくれた人だ。

そういった人はメンコと同じように、角度をつけば

「好き」から「嫌い」にひっくり返せるという。

 

では、どうするか。

例えば「ナルシストぶりがうざい」という人には、

「井上が思ったよりナルシストじゃない瞬間」を見せる。

チャラいところが嫌いな人には、

「意外と女性に紳士的な姿」を見せる。

つまり最初の印象と反対のGAPを見せると、好印象を持ちやすい。

 

これは以前私もブログで書いた。

最初の印象が悪くても、そのあと好印象をもたせると

結果的に一番印象が良くなるのだ。

hyakutakenikki.hatenablog.com

そして 彼は「面白いヤツより人気者になるほうがてっとり早い」と主張する。

面白いヤツと人気者は違う。面白くても人気がない芸人もいる。

 

ノンスタイルはbase吉本という劇場で

ライバルの芸人たちとお客さんからの一票を競い合っていた。

それなりに受けてはいたが、面白さでは上には上がいる。

そこで、まずは人気者になるという戦略をたてた。

とにかくお客さんの気持ちを掴むことに専念したのだ。

base吉本の客層の中心は女子高生だったので、

とにかくかっこつけてキャーキャー言われるようにした。

ファンレターには一通一通全てに確実に返事を書いた。

そうした努力の積み重ねでファンレターもbase吉本での一票も

どんどん増えていき、やがてM-1というチャンスを掴めるようになった。

 

世の中には「自分は面白くない人」と思っていて自信のない人がいる。

だが、面白さは人気者の必要条件ではない。

人を笑わせる面白さはなくても、誠実さや真面目さで人の心をつかむこともできる。

しかも、普段固い印象をもたれる人が、

ふと何かの拍子に柔らかい面を見せると、すごく印象も良くなるのだ。

だから面白いかどうかを気にするより、

人の心を掴むために何ができるかを考えるべきだ。

そこから自信につながるかもしれない。

 

本日の武器「どうやったら人気者になれるか考える」