百武日記

自信がない人が自信を持って生きるためにはどうすればよいか。日々考えたこと、学んだことを記録し、自分の武器にする。

初志貫徹の人は意外に結果が出ない 「絶対に達成する技術 (永谷研一)」

年初に目標を設定し行動計画を立てる人がいる。

「今年こそやせる」「今年こそお金をためる」「今年こそ資格をとる」

そのために毎日走る、貯金する、勉強する・・といったものだ。

会社においても来季の目標を設定し、そのための計画が立てられる。

 

ところが「絶対に達成する技術 (永谷研一)」によると、

1万人以上の行動実践データを分析した結果、

最初の計画通りに実施しているにも関わらず、目標に届かない人が多い。

 

なぜなら状況が変わるからだ。

特に仕事においては、数ヶ月もたてばビジネス環境が大きく変わっている。

もちろんプライベートでも変化はあるだろう。

だから行動は状況に合わせてどんどん変えていくほうが、効率的に目標に近づける。

「最初に決めたことは絶対なんだ」と頑固にならずに、

環境の変化に柔軟に対応したほうがよい。

最初に立てた行動計画は、お試しの計画とも言えるのだ。

 

例えば「半年後に顧客満足度の点数を2倍にする」という目標を立てたとする。

そのために「顧客に会うたびに、商品の改善点を聞く」という計画を立てた。

しかし、途中で「商品の価格が高すぎる」という問題に気づいたとする。

すると、最初の計画に固執せずに全面的に見直し、

「競合他社の動向をつかみ、市場価格に合わせた価格を提案する」という

新たな計画に変えていくほうがよいのだ。

そもそもの目標は「半年後に顧客満足度の点数を2倍にする」ことである。

その目標にいたる道は一つだけではない。

状況の変化に合わせて、最適な行動に修正していくのが重要である。

 

ここで「どんどん変えるのに計画を立てる必要はあるのか」と考えるのは誤りである。

計画があるからこそ、改善できるのだ。

行きあたりばったりの行動で、たまたまうまくいっても学びがない。

計画には、こうすればうまくいくという「根拠」がある。

根拠のない結果は、改善のしようもないし、次にも活かせない。

 

だからといってちょろっと行動して、すぐにあきらめるのも意味がない。

行動はある程度継続されないと効果は出ない。

ではどれくらい継続すればいいのか。

 

習慣化には、3日、3週間、3ヶ月間、3年という「3」の壁がある。

何故なら、3の周期で脳が書き替わると言われているからだ。

3日続けられたら、次は3週間を目指し、次は3ヶ月、最後に3年目指すとよい。

そして、目標達成における週間化の目安は「3週間」である。

3日では成果が出ないし、3ヶ月ではビジネス環境が変わってしまう。

つまり、3週間続けられなかったら、もっと簡単な行動に変えるのがポイントだ。

 

繰り返すが、行動は続けることに価値がある。

続けられなければ目標は達成できない。

だから続けられなかったら変えればいい。

続けられないという事実を受け止め、すぐに行動計画を変更する。

初志貫徹にとらわれて難しい行動を続けるよりは、

簡単なことを続けたほうが効果は高いのだ。

 

大切なのは目標を達成することである。

まずは3週間やってみて、継続できなければすぐに行動を変える。

そして3ヶ月間修正しながら行動し続ければ、必ず何かしら結果は出る。

その頃には環境も変わってるし、自分のレベルも上がっているので

自分の行動をさらに改良・変更していく。

それを繰り返していくことで、自信につながるかもしれない。

 

本日の武器「3週間続かない行動計画は躊躇なく変更する」