百武日記

自信がない人が自信を持って生きるためにはどうすればよいか。日々考えたこと、学んだことを記録し、自分の武器にする。

最初のやる気はうそをつく  「絶対に達成する技術 (永谷研一)」

「最初にやる気がマンマンの人」は目標達成までたどりつかない。

最初に気合が入りすぎると、途中で失速してしまうのだ。

やる気マンマンということは、理想も高い。

その分壁にぶつかると「こんなはずじゃなかったのに」と

できないことを認めたくなくてイライラしてくる。

「環境が悪い」と他を責め始める。

 

要は気負って計画をたてると継続しにくいのだ。

継続することは、習慣化することである。

人の脳は不慣れなことに激しく抵抗する。

だから継続するには最初の抵抗を乗り越えないといけない。

気負った計画はその抵抗を高めてしまう。

 

では、気負った計画かどうかを判断するにはどうするか。

「絶対に達成する技術 (永谷研一)」では2つの基準を挙げている。

 

・難易度が高すぎないか

・数が多すぎないか

 である。

 

難易度に関しては

「一人ではできないこと」「レベルをあげないとできないこと」はNGである。

理想の難易度は「すぐにできること」である。

これが一番継続できる。

そして行動計画の数としては「4つ以下」がベストである。

データを分析すると、計画が5以上あると続かないとのことだ。

難易度と数をチェックして、どちらかひとつでも引っかかった場合は、

途中で失速する可能性が高い。

もちろんやる気にあふれているのは良いことだが、

瞬間湯沸かし器のようにいきなり熱くなっても、続かなければ意味がない。

計画が続くように、数と難易度は修正されるべきだ。

 

ゼロから新しい行動をするのはかなり労力がいる。

先ほど述べたように、脳は不慣れなことに抵抗するからだ。

例えば「毎日○○する」という計画だと続きにくい。

つい忘れてしまうからだ。

ところが「何かのついでにやる」とうまくいくことが多い。

ダイエットをしているときは、お風呂に入る「ついでに」体重計に乗る。

お風呂に入ることを忘れる人はいないので、習慣化しやすい。

通勤するとき、駅ではエスカレーターを使わず階段を使う。

必ずそこを通るわけだから、忘れにくい。

つまり「ついでに」やるということは、

既に習慣化されていることを利用する。

だから続きやすいのだ。

 

本をたくさん読む女性の例がある。

ある女性が「1年間で365冊本を読む」という目標をたてた。

普通の人であれば「1日1冊本を読む」という行動計画をたてるかもしれない。

でもこの女性は違った。

同じ本を5冊購入し、寝室やトイレやオフィスや会議室などあらゆる場所に置いた。

そして、3分でも時間が空いたら本を読むことにしたのである。

つまり「本をいつでも読める環境」を作ったのだ。

そうすれば何かのついでに読むことができる。

するとハードルが下がって続きやすくなる。

今なら携帯でも本が読めるから、そのほうが有効かもしれない。

通勤電車で、トイレで、お風呂に入るとき、テレビのCM中など

何かのついでに少しづつ読んでいくことができる。

 

行動計画は「難易度を下げる」と続くと述べた。

どのくらい下げればいいのか。

私は、「ついでにやれるくらい」の難易度がちょうどいいと思う。

何かをついでにやろうとすると、簡単で単純なことしかできない。

それくらいのほうが継続するのではないか。

そしてそこから自信につながるかもしれない。

 

本日の武器「ついでに何かをする」