百武日記

自信がない人が自信を持って生きるためにはどうすればよいか。日々考えたこと、学んだことを記録し、自分の武器にする。

PDCAがうまくいかない 「絶対に達成する技術 (永谷研一)」

「目標を達成させるためには、PDCAを回せ」とよく言われる。

PDCAは「Plan・Do・Check・Action」の頭文字を並べたものである。

計画して、実行して、検証して、改善するサイクルのことだ。

私も昔の会社でよく言われた。

 

例えば「TOEICで900点取る」という目標をたてたとして、

PDCAに当てはめてみると次のようになる。

P「毎日参考書で勉強する」という計画を立てる

D 毎日参考書で勉強する

C 小テストをして実力を検証する

A テストの結果リスニングが弱いとわかったので

   「英会話のラジオを聞く」という新しい計画を立てる。

あとは実際にラジオを聞いて勉強して、また小テストをして、と

計画・行動・検証・改善を繰り返すことで目標を達成する。

これがPDCAサイクルだ。

 

しかしPDCAサイクルが途中で止まってしまうことが多い。

理由は色々ある。例えば、

・やるべきことを忘れてしまった

・具体的な成果が見えない

・やる気が続かなくなった

・マンネリ化して飽きてしまった

・改善点が思いつかない、などである。

 

PDCAの精度を高めることで解決できることもある。

例えば計画を立てるときは、

数値目標と期限を決めて第3者が見ても達成したかどうか分かるようにすると

PとCの精度は高まる。

また、行動においては簡単なことから手をつけると

Dの実行率は高まる。

その際行動をしたことを毎日記録していくと、検証しやすくなる。

検証がしっかりできれば改善点が見えやすいのでAの精度も高まる。

こういったやり方を追求するのも一つの手だが、

続けていくには何かが足りない。

 

「絶対に達成する技術 (永谷研一)」の中では

PDCAを継続させるために「F」を付け加えることを提唱している。

FとはFeedbackだ。CとAの間に他者からのフィードバックを取り入れると

PDCAがパワーアップする。

 

先程のTOIECの例で考えてみる。

Cの段階でリスニングが弱いことがわかったので

英会話のラジオを聞いて勉強する計画を立てた。

そして自分と同じくTOIECの勉強をしているAさんに話すと、

おすすめのラジオ番組や、他のリスニングの勉強法を教えてくれた。

さらにTOIEC900点を既にとっているBさんに話すと、

今の実力と期限から900点は難しいから、まずは700点から目指すよう言われた。

 

こうした他者の意見も取り入れながら新たに計画を改善する。

そうすることで自分だけでは考えつかなかったアイディアが出てくる。

また、人に話すことで褒められたり厳しいことを言われたりすると、

励みや刺激を受けてモチベーションも保てる。

PDCFAのサイクルにすることで継続率が上がりやすくなるのだ。

 

もちろん仕事においてもPDCFAは役に立つ。

計画して実行して、うまくいったこと・うまくいかなかったことを検証する。

自分なりの対策を立てた上で、上司に相談してフィードバックをもらう。

その上で改善すれば、会社の方向に沿った改善ができる。

上司目線での助言が聞けて、自分のレベルも上がる。

 

また、CとAの間にFを挟むのも重要である。

検証した上で上司に相談するから、的はずれな質問や準備不足な質問が減る。

上司の貴重な時間をいただくわけだから、むしろ必須のことでもある。

 

自信のない人が何か目標を立てて達成しようとするとき、

PDCFAのサイクルでまわしてみてはどうだろうか。

途中で他者からのフィードバックをもらえれば、

より継続しやすくなるし、得るものも多い。

話せる人が身近にいなければSNSを使ってもいいと思う。

一人でやると煮詰まりやすい。

他者も巻き込みながらやりぬくことで自信につながるかもしれない。

 

本日の武器「PDCFAを使う」