83%の確率で恋人を作る理論 「数の法則 (野口哲典)」
「あきらめたら試合終了だよ」と言ったのはスラムダンクの安西先生だ。
成功するの秘訣は継続だとよく言われる。
これを数学的に考えると、どうなるのか。
「数の法則 (野口哲典)」から考察してみる。
野球を例にとってみる。
3割バッターという言葉がある。
ヒットを打つ確率が30%、つまり成功確率30%のバッターだ。
この3割バッターが、1試合に4回打席に立つとする。
少なくとも1本ヒットを打つ確率は、
1ー(0.7×0.7×0.7×0.7)=約0.76
つまり76%の確率で1本ヒットを打つ。
もし5回打席に立つと、確率は83%になる。
ということは、
成功確率が30%のことでも、5回実施すれば83%の確率で成功する
ということになる。
だからあきらめなければ成功すると言われるのだ。
少し言い換えてみる。
「成功率30%以上のことを、5回以上繰り返すと、ほぼ成功する」。
だから成功率が30%あるならば、
1,2回やってすぐにあきらめるのはもったいない。
5回やってダメならあきらめる、くらいが丁度いい。
しかし現実では、成功率が30%あるのかわからないことが多い。
成功率がはっきりしないため、続けていいのかどうか迷う場合もあるだろう。
はっきり言えることが3つある。
まず1つ目は、「成功確率0%は、何回やっても成功しない」ということだ。
0は何やったって0だ。
90歳のお年寄りが、今から野球選手になって大リーガーで活躍するのは
何回やっても無理であろう。
明らかに成功率が0%に近いなら、
きっぱりあきらめて違うことをやったほうがいい。
2つ目は、「成功率を上げることで、成功する確率は上がる」ということだ。
成功率30%だと、5回やると83%の確率で成功する。
成功率50%だと、5回やると97%の確率で成功する。
元々の前提条件の成功率を上げることで、
当然だが最終的な成功率は上がる。
回数をこなすのも大事だが、クオリティも上げると成功しやすくなる。
3つめは、「1つのことだけに5回以上繰り返すわけではない」ということだ。
たとえば恋愛を考えてみる。
告白して成功する確率が30%だと判断したとする。
しかし、5回連続で同じ人に告白し続けても成功の確率は低いであろう。
むしろただのストーカーになってしまって嫌われるだけだ。
だから1回振られた相手に5回以上繰り返すことはできない。
だが、元々の目的が恋人を作ること、であるならば、
最初の人とは違う人で、成功確率30%以上と判断できる人にチャレンジする。
振られたらまた違う30%以上の人にいく。
要は 1人の人に5回挑戦するのではなく、5人以上の人に挑戦することだ。
元々の成功確率が30%以上なら、
5人アタックすれば、83%の確率で恋人はゲットできる。
ただし何度も言うが、成功確率が30%以上の場合に限る。
もし5人連続で振られたなら、
元々の自分の持つ恋愛成功確率が、残念ながら低すぎるということだ。
じゃあ、どうするか。確率を上げるしかない。
まず0は何をやっても0だから、
相手に嫌われるような要素を排除する。
嫌われるような服装、表情、言動、行動をすぐに止める。
そして相手に良い印象を与えるように、自分を変えていく。
1人の人がダメでも、めげずに別の人にチャレンジする。
そもそもこの「5回連続理論」を現実世界にあてはめるならば、
1回失敗しても、
その失敗を元に、自分の行動を改善しながらチャレンジしていくから
5回もやるころには、ほぼ成功する、ということだと思う。
ここさえ押さえていれば、あきらめなければ成功する。
今まで何も成し遂げていないと感じる人は、
せめてあと5回だけ挑戦してみてはどうだろうか。
成功率はたった30%さえあればいい。
そこさえ見極められれば、改善しながら続ける限り必ず成功する。
そこから自信につながるかもしれない。
本日の武器「成功確率30%以上なら、5回はチャレンジする」