百武日記

自信がない人が自信を持って生きるためにはどうすればよいか。日々考えたこと、学んだことを記録し、自分の武器にする。

短所を長所に変える考え方の先生はあの人かも 「ずるい考え方 (木村尚義)」

以前「短所は存在しない」という記事を書いた。 

hyakutakenikki.hatenablog.com

 自分の短所を裏返しにし、長所にしてしまう。

これは、ラテラルシンキングにおいても役に立つ。

「ずるい考え方」にもいくつか例がある。

 

例えば、

小林一三は、阪急電鉄の創始者である。

この沿線は、当初は乗客が見込めないような土地に建てられた。。

そこで小林は、住宅地をたてて、客を集めようとした。

しかし、辺鄙な場所だったので、PRするところはない。

この頃、大阪は工業都市として急速に発展しており、

都心は工場の煙がひどくて問題になっていた。

そこで小林は、「都心から離れていて静か。環境の良い土地」と宣伝し、

住宅は一気に売れた。

 

だがそれでも電車の客入りは厳しかった。

ライバルの阪神電鉄はいつも満員なのに、阪急電車はいつもガラガラ。

すると今度は、「安くて速くてガラガラ。眺めも良くて涼しい阪急電車」と、

客が少ないことを逆手にとって、アピールした。

そして乗客は増えていったのである。

 

また、昔話題になった、夕張市

2007年に自治体でありながら財政破綻してしまった市である。

当時財政が苦しい自治体は、他にもたくさんあったため、

「話を聞きたい」と全国の市町村から、問い合わせが来ていた。

市は再建しようともがいていて、問い合わせに答える余裕はなかった。

 

ところが、夕張市の旅行会社「夕張リゾート」は、それを聞いて

あるアイディアを思いついた。

破綻の背景がわかるようなツアーである。

財政破綻にいたった経緯と、各種施設の案内をもりこんだ、

「夕張ドキュメントツアー」をとうとう作ってしまった。

財政破綻を宣伝することは恥だ、という批判もあったが

結果ツアーは大人気となり、初年度だけでも2000人以上参加した。

今では、「学習」という要素を加えて、中学・高校の修学旅行や、

韓国からも定期的に視察団が来ている。

 

辺鄙な住宅地を、「静かな住宅地」とアピールしたり、

ガラガラの電車を、「安くて速くて、すいてますよ」とアピールしたり、

財政破綻した市を、「破綻の教訓が学べますよ」とアピールしたり、

いずれも短所を逆手にとって長所に変えている。

 

私は、ここに、いい意味での「あつかましさ」「開き直り」を感じる。

普通の人が短所と思うところを長所にしてしまうポイントは、

「あつかましく開き直ること」ではないだろうか。

そしてこれこそが、ポジティブシンキングの決めてなのかもしれない。

 

そこで私が思い出すのが、漫才コンビのノンスタイルの井上だ。

彼は、顔やら何やら気持ち悪いといじられている人だが、

ツイッターでどんなに悪口を言われても、ポジティブに返信することで

話題になった。

 

「バーカバーカバーカバーカバーカシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネカスカスカスカスカス」とツイッターで言われても、

この文章を作ってる時間で、誰かに優しく出来ますよ!

と返したり、

 

「地球から去れよwwwwwwww」とツイートされても、

宇宙レベルの存在ってことですね

と返したり、

 

「お前フォロー外した おもんない」とツイートされても、

今までフォローしてくれて、ありがとう!!、

と返すのだ。

私は、彼こそポジティブシンキングのプロだと思う。

 

自分に自信のない人は、短所を長所に変えよう!と言われても

中々できないと思うかもしれない。

そのときは、ノンスタイルの井上を参考にし、

あつかましく、開き直ってみてはどうだろうか。

開き直った上で、自分の短所を眺めてみると、

それは自分にとっての武器になり、自信につながるかもしれない。

 

本日の武器「あつかましく、開き直る」