百武日記

自信がない人が自信を持って生きるためにはどうすればよいか。日々考えたこと、学んだことを記録し、自分の武器にする。

平凡な人と個性的な人の分け方 「引き算する勇気 (岩崎邦彦)」

山形県鶴岡市にある加茂水族館

「引き算する勇気 (岩崎邦彦)」によれば、

この水族館は、規模が小さくても、経営資源が少なくても、

引き算で世界一になれることを我々に教えてくれる。

 

かつては「どこといって取るところのない、無くてもいい水族館」と言われ、

「入った人が15分で出てくる」状態だった。

それが今や全国から人が集まり、2014年には、馬鹿でかい新館を開館。

決め手となったのは「引き算」だった。

 

「足し算」ではダメだった。

人のマネをして、他の水族館で見たことを小さくやる。

人気のラッコ、熱帯魚、ナマズ、サンゴ、シーラカンスなど

次々にあれもこれも増やしても成果は出ない。

 

そんなとき、サンゴの水槽からサカサクラゲの赤ちゃんが湧いて出た。

クラゲをためしに展示してみたところ、お客さんが歓声をあげていた。

「クラゲにかけるしかない」と腹をくくった。

調べてみると、水族館の前の生みにはクラゲが100種類以上も泳いでいて、

この海の水がクラゲを繁殖するのに最適な水だということがわかった。

 

「世界一のクラゲ水族館をつくろう」

この水族館には、定番のイルカもペンギンも熱帯魚もいないが、

クラゲだけは何でもいる。

売店ではクラゲのDVD、

レストランではクラゲ定食、クラゲラーメン、

お土産はクラゲ饅頭、クラゲ羊羹だ。

引き算で個性化したこの水族館には、テレビ、雑誌、新聞など

メディアの取材も今ではひっきりなしである。

 

全国に水族館はたくさんある。

しかし、「クラゲの水族館」はどこにもない。

 

個人に当てはめてみよう。

例えば、経理をやっている人はたくさんいる。

しかし自分をただの平凡な経理だと思うか、

「○○なら一番の経理」と思うかで差は生まれる。

些細なことでも何かを集中的に磨くことで、

それは魅力的な個性になるのだ。

「経理」と「魅力的な経理」は、その些細な「○○」を磨くかどうかで決まる。

 

本日の武器「自分をただの△△と思わない。○○なら一番の△△になる」