負け続けるには理由がある 「マーケット感覚を身につけよう (ちきりん)」
「マーケット感覚を鍛えよう (ちきりん)」に
イケメンが婚活に失敗する理由が書いてあった。
年収300万未満、学歴も高くない20代の男性が
TV番組で取材されていた。
職場に出会いがないので、結婚情報サービス会社に登録したが、
なんと200人もの女性に断られたという。
番組の結論は「収入が低い男性は結婚するのが大変」というものだが、
ちきりんの結論は「市場を選択していれば彼も成功する」というものだ。
例えば年収が290万の男性と年収が310万の男性がいたとき、
その差は決定的だと感じる女性はあまりいない。
ところが、結婚情報サービス会社の場合は、最初に検索条件を入力する。
希望条件の入力画面で「希望の年収:300万以上」と入力されると、
年収290万の男性は、たとえ中身が良くても最初に弾かれてしまう。
290万と310万の差が決定的になってしまうのだ。
さらにもし、この20代の男性が、自分の希望条件に「20代の女性」を選んでしまったら
もっと困難になる。何故なら20代の女性は、こういったサービスに登録しなくても
恋愛のチャンスは多い。焦って結婚する必要もない。
そこをあえて登録して探す女性は、ますます検索条件を厳しくする。
なのでこの20代の男性は、結婚情報サービスではなく、
街コンや合コン、同窓会などといった、ネットの検索を挟まない出会いの機会の方が
勝率が高くなる。年収が290万だったとしても、310万の男と勝負できるのだ。
自分が負け続けている理由の一つは、
そもそも「勝負する場所を間違えている」場合もあるのではないか。
ちょっとやってみて上手くいかなくてすぐに諦めるのは問題外だが、
「自分が最も勝負できるところはどこなのか?」というのを
まず最初に考えることで、勝率は上がるのではないか。
そしてそれを考えることは、「客観的な視点」を養うことになる。
主観的な考えのみだと、解決策が見つからずドツボにはまることもあるが、
「自分」と「外的環境」を冷静に分析することで、糸口が見つかることもある。
そこから自信につながる場合もあるだろう。
本日の武器「自分が勝負できる場所をまず考える」