海馬
脳において記憶を司る海馬。 海馬は刺激を与えると発達する。 海馬が発達することで、 物事の処理能力が増すという。 タクシードライバーの海馬を ある女性の研究者が調べたことがある。 タクシードライバーとそうじゃない人との 海馬を比べると、 タクシー…
心理学の言葉に 「初頭効果」と 「終末効果」というものがある。 テスト時間内の最初と最後に 能率が上がるように、 あることのはじめと終わりには 仕事がはかどる、 というものだ。 それを利用すると、 たとえば1時間何かをやるにしても、 30分に2回あると…
人間の記憶には2種類ある。 一つは単なる記憶。 もう一つは自分で試してみて 初めてわかるような記憶。 本書では、前者を暗記メモリー、 後者を経験メモリーと呼ぶ。 野球のバッターの打ち方や、 困ったときの対処法、 アイディアの出し方、 こういたものは…
人の脳は30歳を境に 別の働きを始めるという。 30歳になるまでは あらゆるものを記憶しながら 脳を構築していく。 そして30歳を過ぎると、 今まで記憶した物事を 「つなげる」力が飛躍的に増す。 具体的には、 今までの経験を活かしながら 一見関係ないもの…
脳の記憶の仕方にとって、 大切な特色は「可塑性」である。 可塑性とは、個体に力を加えたときに 形が変わったままでいる性質である。 粘土を指で押すと、 形がくぼんだままになる。 これは可塑性である。 ボールを指で押して変形させても 指を離すと元に戻…